サッカー日本代表のようなボーイズバー

自分って、やっぱり根っから怠け者なんだと思いますね。 高卒でブラブラしてるうちに、気が付けばもう二十歳も超えて、しかも職歴なし（笑）それだけならまだしも、無資格で、未来もなさそうな感じ。それでも、勉強とかそういうのはしようと思わないし、真面目に仕事をしようという意思もないし、まったく将来に焦りを感じたりはしていませんでした。 まあ、呑気なフリーターってところです。でも、まあ、当たり前のことですが、そんなことでは生活の方は悪くなる一方で、東京に出てくるときに持ってた貯金は大方尽き、気が付いたときには、「あれ、俺、明日の飯食えないぞ」って感じになっていました（笑） そうなると、そんな怠け者の中にも、「とりあえず何とかしないと」という危機感は生まれます。フリーターでも稼げる仕事ないかな、と思って、探し当てたのが、ボーイズバーのバイトでした。経験も資格も問わないし、学歴も関係なし。自分にはうってつけだなと。 目論見通り、というと、なんか言葉が悪いですが…実際そうで、ボーイズバー、これがビックリするくらい自分の性格に合っていました。お仕事の内容はシンプルなもんだし、もともと人と接するのが好きな僕にとっては、まったく負担になるもんじゃありません。それなのに、なんでか、やたらと高収入！ 「そんなにうまくやれる子は少ないからだよ」とお店の人には苦笑されていますが、自分にすれば、逆に、これほど適当な感じでうまくやれる仕事はこれまでなかったわけで、要するに適性ピッタリってところなんでしょうね。 接客において心がけてることとか、特にありません（笑）自然体というか、リアルです。お客様の方も、別にそういうのって求めてないと思うんですよね…持論ですけど、なんとなくリラックスしたい方が指名してくださってると思うので、あんまりこっちからガンガンと話題とか仕掛けると、逆に疲れさせてしまうのではないかと、そんなことを考えてます。 こんなブラブラのフリーター野郎でも稼げる仕事にありつけたわけですから、なんか、いい加減なようですが、みんな、とりあえずは何とでもなるんじゃないでしょうか。ボーイズバーが必ずしもすべての男にとって稼げる仕事ってわけじゃないと思いますが、ひとまず関東圏ならチャレンジしてみる価値はあると思います。都内在住じゃなくても、出稼ぎみたいに働いている人もいるみたいで、近郊ならばチャンスはあると思うんで。 もちろん、こういう世界は水ものなので、自分だっていつまでこういう幸運に恵まれ続けるかどうか、わかりません。ただ、それでも、どうやっても危機感が出ない（笑）まあ楽観的なのは、親譲りのいいところです。そういう風に考えれば、怠け者も悪くない、と自分全肯定ですね。 と、まあ、そんな気持ちになれているのも、お金が手元にあってのことなのかもしれませんが…。ひとまず多少の貯金があると、人間、明るく気楽に生きられるみたいですね。